ゲーテについてのQ&A/東京ゲーテ記念館

「30分ぐらいでは何もできないと考えているより、世の中の一番つまらないことでもする方が勝っている。」という言葉の出典を教えてください。

もともとは、『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』第3巻の末尾にある「マカーリエの文庫」のなかの言葉ですが、ゲーテの死後まとめられた『箴言と省察』(Maximen und Reflexionen) にも入れられ (No. 752) 、むしろこちらのほうで有名になりました。
原文は以下の通りです:

Es ist besser, das geringste Ding von der Welt zu tun, als eine halbe Stunde für gering halten.
なお、「30分」というのは、ひとびとが懐中時計や腕時計をもつようになってからの時間感覚で、ゲーテ自身は、"eine halbe Stunde" (半時間)と書いていますから、「半時間ぐらいでは何もできないと考えているより、世の中のいち番つまらぬことでもする方がまさっている」という訳(高橋健二訳、『ゲーテ格言集』、新潮文庫)のほうが正確な翻訳と言えるかもしれません。


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