Q:  文献を閲覧するには「予約が必要」とありますが、敷居が高いという印象を受けます。いつ訪ねても使えるようにできませんか?

A:

書籍・雑誌・切り抜き等、さまざまな形態の資料がたくさんあるため、一般の図書館のように開架式にしていません。係員が多数いれば、それも可能かもしれませんが、非営利の小資料館ですので、当面、いつ来館されてもすぐに対応できるような態勢をととのえることが無理です。

また、資料を閲読する場所にも制約があり、一度に多数の文献閲覧をする方がみえても、場所がありませんので、予約制にしています。

資料を有効に利用していただけるのであれば、年令等の制限もありません。ゲーテの専門研究者でなければ利用できないなどということもありません。

なお、予約の際、ご入用の資料の概略をうかがうことにしていますが、これは、予約をされても、どのような資料を閲読したいのかがわからないと、こちらで用意ができないからです。たとえば、漠然と「ファウストについて」というリクエストですと、『ファウスト』に関する資料だけでも何千冊もありますから、そのうちのどれをお見せしてよいのかわからないわけです。
もし、「ファウストと悪魔」とか、「ファウストはどんな顔をしていたのか」について調べたいといった具体的なテーマを出していただくと、こちらでその関連の本なりデータなりを用意できるのです。
資料を有効に利用していただくことが当館にとって第一です。「敷居」を高くするつもりはまったくありませんのでご理解ください。


東京ゲーテ記念館