「ゲーテの格言」展

2013年4月2日(火)~ 6月29日(土)、8月28日(水)~ 12月10日(火)

ゲ―テの言葉が引用される度合いは、おそらく、世界中で日本が一番高いでしょう。ネットのブログやウエブには無数の引用があり、日々更新されています。新聞や雑誌にも、ゲーテの言葉が引用されない日はありません。ゲーテの言葉を集めた本も数多く出ています。

 ゲーテ自身も、格言や箴言風の表現を好み、長編小説の『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』には、格言だけで構成された章もありますが、この200年のあいだにひろまった〝ゲーテの格言〟の多くは、ゲーテの作品のなかから読者が〝勝手〟に切り抜いたものが多いのです。したがって、〝ゲーテの格言〟と言われているもののなかには、小説や戯曲のなかの主人公が筋書きの文脈の都合で発言したものも少なくなく、それらが、すべてゲーテ自身の本音と解釈することはできないものもあります。

 そもそも格言や箴言というものは、そういうものであり、伝承や翻訳のなかでさまざまな変容をとげていくものでしょう。今回の展示では、ゲーテの有名な〝格言〟の出典をさぐり、また、それらが、翻訳のなかで微妙にちがっていることを比較してみました。

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東京ゲーテ記念館
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